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イニエスタら3選手、計21億円の申告漏れ 国税が「居住者」と判断

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市田隆 花野雄太
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 サッカーJリーグの契約金などをめぐり、外国人3選手が大阪国税局から計21億円を超える申告漏れを指摘されたことがわかった。ヴィッセル神戸に所属していた元スペイン代表MF、アンドレス・イニエスタ選手(39)も含まれ、指摘額は約8億6千万円とされる。生活の本拠が日本にあるのに、必要な確定申告をしていない期間があると判断されたという。

 ほかに指摘を受けたのは、元韓国代表でセレッソ大阪GKの金鎮鉉(キムジンヒョン)選手(36)、ブラジル出身で名古屋グランパスFWのパトリック選手(36)。3人の追徴税額は所得税消費税、無申告加算税を合わせ計約10億円とされる。

 所得税法では、日本に生活の本拠がある「居住者」と、それ以外の「非居住者」に区分される。外国人選手の場合、非居住者は源泉徴収(約20%)だけで済み、確定申告(最高税率45%)が必要な居住者より税負担は軽い。国税庁によると、1年未満の契約で、家族を帯同しないなどの要件を満たせば非居住者扱いとなる。

 関係者によると、3選手はJリーグでの契約金などをめぐり、日本の居住者になっているのに確定申告をしていない期間があると判断されたとみられる。

 このうち、イニエスタ選手は…

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    市田隆
    (朝日新聞記者=調査報道、経済犯罪)
    2024年3月22日12時11分 投稿
    【視点】

     外国人サッカー選手3人がJリーグ各クラブの所属期間について、大阪国税局から「居住者」と判断され、申告漏れを指摘されたことを取材しましたが、この事態を招いた原因については、まだはっきりしない部分があります。  「非居住者」ではなく、「居住者

    …続きを読む