ドラもリャンメンで…麻雀用語操る小学生 人気の背景に2次元キャラ

有料記事

植松佳香
[PR]

いま子どもたちは 麻雀、大好き! (1)

 「あっ、ツモ。やったー、200点差でお母ちゃんにも勝った!」

 平日の午後9時前。神奈川県大和市の小学3年、小松穂乃香さん(9)は、自宅で雀卓(じゃんたく)を囲みながらパジャマ姿で喜んでいた。母美穂さん(37)と小学1年の妹紗瑛さん(7)と、寝る前に麻雀(マージャン)をするのが、ここ最近の日課だ。

 午後9時にはやめる約束のため、早く始められるように学童から帰ると急いで宿題を片付ける。夕飯を食べてお風呂に入り、後は寝るだけの状態になったら、1時間ほどの麻雀タイム!

 以前から、家には麻雀の牌(パイ)があった。美穂さんが麻雀教室で教えているためだ。自分では覚えていないが、3歳ごろから牌に触ったり並べたりして遊んでいた。

漫画のキャラが「かわいい」

 6歳ごろ、女子高校生が競技麻雀に挑む漫画「咲―Saki―」にはまった。はじめはキャラクターがかわいくて好きだったが、次第に自分でもやってみたくなった。「ルールが知りたいから、教えて」と自ら美穂さんに尋ね、やりながら少しずつ複雑なルールを覚えていった。今ではあがる条件となる牌の組み合わせ「役(やく)」もほとんど覚え、点数表を見ながら得点も計算できる。

 今年に入り、女子高校生が麻雀を楽しむアニメ「ぽんのみち」が始まり、録画で見るうちに麻雀熱がより高まった。1年近く足が遠ざかっていた月2回の麻雀教室にも、今は行くのが待ち遠しくてたまらない。

 学校の図工の授業では、自分の将来をテーマに、麻雀を誰かに教えている絵を描いた。「看護師になりたいんだけど、麻雀の先生もしたい」

頭脳スポーツとしても人気が広まる麻雀。夢中になっている小学生の姿を追いました。後半にはユーチューブで麻雀の実況をする小学生も登場します。

■小学生が思う麻雀の魅力とは…

この記事は有料記事です。残り2256文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら