中国、10年ぶりに婚姻数増加 「縁起いい」と辰年生まれ望む影響も

瀋陽=金順姫
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 結婚する人が減り続けていた中国で、2023年の婚姻数が768万組となり、10年ぶりに増加に転じた。前年まで続いた厳格な新型コロナウイルス対策が解除されたことに加え、辰(たつ)年の24年に子どもを産むと縁起がいいと考える人が数字を押し上げたことも背景にあるようだ。

 民政省が15日に統計を発表した。22年の婚姻数は同省の1986年以降の統計で最低となり、1346万組を超えたピークの13年から半減していた。23年の婚姻数は前年比で約12%増えた。

 中国メディアは、ゼロコロナ政策のもとでは結婚を控えていた人がいたことによる影響や、子どもを辰年に産むために前年の結婚を選んだ人が少なくないとの見方を報じている。

 一方で、23年は増加に転じた婚姻数が今後も増えるのかどうかは見通せない、との専門家の話も伝えた。中国では価値観が多様化して結婚や子育てを避ける若者が増えていて、初婚年齢も上がっている。(瀋陽=金順姫

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