第5回「バトンを渡されている」 アメリカで「被爆3世」大学生は考えた
「あなたにとって、平和とは何ですか」「どうすれば平和な世界をつくれると思いますか」
ノースカロライナ州ダーラムの私立学校。中学生約10人と車座になり、山口雪乃さん(21)が問いかけた。米国の若い世代は、平和についてどんな価値観を持っているのか。戦争や原爆について、何を学んできたのか。被爆者の講演を前に、生徒の考えを聞きたいと、自ら提案したプログラムだった。
生徒が被爆者のことを知っているとは限らない。いきなり感情に訴えるような被爆者の講話を聴けば「心の段差」のようなものを感じるかもしれない。それを和らげる「クッション」になれないか。そう考えていた。
生徒から次々に手が挙がった…
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