「初代門司駅」の関連遺構、移築せずに現地で施設建設へ 市長が表明

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城真弓 興津洋樹 安斎耕一
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 北九州市の「初代門司駅」関連の遺構を一部切り取って移築する予算案が市議会で修正された問題で、武内和久市長は15日、移築をしないまま、計画通り現地に複合公共施設を建設する方針を発表した。「せめて一部保存だけでもしようというのが当初案。その一部保存はいらないというのが議会の議決なので、受け止めていく」と語った。

 遺構をめぐっては、専門家らが現地保存を要請。市は現地で施設を建設する予定で、一部の移築費2千万円を盛り込んだ補正予算案を提出したが、市議会は「説明不足」などとして、この費用を削除する修正動議を賛成多数で可決した。

 武内市長は主要3会派の幹事長とやりとりしたうえで、「計画通り現地で建設を進める」「文化財指定に向けた価値付けは求めない」という2点の方針に異論はでなかったと主張。「それに基づいて適切に進めていく」とした。ただし、現地での建設に反対していた共産など一部の会派は反発を強めている。

 初代門司駅舎の遺構が埋まっ…

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