処理水放出で協力 岸田首相とIAEA事務局長が会談、30億円支援

有料記事岸田政権

松山紫乃 福地慶太郎
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 岸田文雄首相は14日、訪日中の国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と首相官邸で会談し、東京電力福島第一原発処理水の海洋放出をめぐる協力を継続する方針を確認した。日本政府によると、グロッシ氏は「海洋放出は国際基準に完全にのっとっている」と述べた。上川陽子外相も東京都内でグロッシ氏と会談し、IAEAに約1850万ユーロ(約30億円)の支援を行う方針を伝えた。

 日本政府の発表によると、首相は「引き続きIAEAと連携し、科学的根拠に基づき、高い透明性をもって、日本の取り組みについての国際社会の理解・支持を広げていく」と強調。13日に福島第一原発を視察したグロッシ氏は「計画通り安全に実施されていることを確認した」などと語ったという。

 グロッシ氏は上川氏との会談後の共同記者発表で、処理水放出をめぐり「環境に対し有害な影響は起こっておらず、確認については独立した立場で我々自身もサンプリングを行っている」と述べた。

 上川氏は「日本とIAEAと…

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