参院政倫審
参院で史上初めて開催された政治倫理審査会。安倍派の裏金作りをめぐり、自民党の世耕弘成・前党参院幹事長は自身の関与などを全面的に否定した。だが、安倍派幹部で参院側の実力者である世耕氏の「強弁」は不自然さを浮き彫りにし、裏金事件の疑念を一層深める結果となった。
世耕氏の不自然さが際立ったのが、違法性の認識をめぐる発言だ。
2022年4月、当時会長の安倍晋三元首相の指示で還流廃止の方針が提案されたものの、同7月の安倍氏の死去後、還流が復活。安倍氏や安倍派幹部が政治資金収支報告書への不記載を認識していたかなど、その経緯が焦点となっている。
世耕氏は、従来通り還流継続を求める議員の要望があることを受け、「(22年)8月5日に(幹部が)集まり、政治家個人が開くパーティー券を派閥が買う形で議員に返すアイデアが出て、反対しないと意見を述べた」と説明した。
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