結成25年…ゴールデン冠番組なかったオクラホマ 企画実現までの道

有料記事HTBのつくりかた

原知恵子
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 北海道を拠点に活動するお笑いコンビ・オクラホマ。地元の情報番組に週5日以上登場し、サッポロビールのCMにも長年出演。道民ならきっと一度は見たことがあるであろう存在だ。でも実は、結成から25年間、一度もゴールデン冠番組を持ったことがない。

 「所属事務所の偉大な兄貴分・TEAM NACSの陰に隠れている」「もっとスポットライトが当たっていいはずだ」――。

 HTBの星悠平さんは、そんな思いで企画を考えた。アイデアはゴールデン特番として採用され、会議でのブレスト(自由な意見交換)の末にTOKIOの松岡昌宏さんが駆けつけるサプライズにまで発展。舞台裏を聞いた。

特番「オクラホマを旅する!! タイムトラベル路線バス」(HTB制作) は3月20日午後7時、北海道ローカルで放送。

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 「水曜どうでしょう」「チャンネルはそのまま!」「錦鯉が行く!のりのり散歩」……。

 ローカル局ながら全国区の人気番組を数々世に送り出しているHTBの総合制作部。

 新企画を生み出すため、数カ月に1度、コンペがある。ジャンルは問わない。企画書の体裁も自由。全員が最低でも1企画を提出する。決まりはそれだけだ。

 審査では総合制作部だけでなく、「編成部」の意見も聞く。

 作り手側の部署が「これは面白い!」と思っても、視聴者に受け入れられなければ自己満足に終わる。そこで、視聴率の分析などを通じて視聴者と向き合っている編成部もジャッジを下すという仕組みだ。講評もあり、一覧には辛辣(しんらつ)なコメントが並ぶという。

絶対的な信頼 「感謝伝えたい」

 星さんはふだん、バラエティー番組「おにぎりあたためますか」のプロデューサーを務めている。出演者であるオクラホマへの信頼と感謝が、企画の出発点という。

 星さんが2人の「実力」を痛…

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