「当たり前」からの解放 深井龍之介さんが考える〝歴史を学ぶ意味〟

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田島知樹
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 歴史を知れば、人は悩みから解放される。生きやすくなるし、会社経営だってうまくいく。人文学が軽視されがちな時代にあって、株式会社COTEN(コテン)代表の深井龍之介さん(38)は、歴史の可能性を信じている。

歴史との出会いは大学生の時

 10代の頃、大人の説明にいつもイライラしていた。

 例えば「なぜ校則があるのか」。理由を尋ねても「そういうものだから」と返される。当然なのは分かる。でも理由が知りたかった。そんな性格からか、論理的な数学が好きだった。

 大学生だった20歳の時、ふと父親の書棚から本を取った。古代中国の思想家が紹介されている。読んでみると驚いた。「遠い昔に生きた孟子や孔子らが、今にも通じる思考を展開していました」。知的欲求が満たされる感覚があった。古典や歴史の本を片っ端から読む日々が始まった。

歴史を学ぶと、なぜ人は生きやすくなるのでしょうか。その理由は記事の後半で。

 卒業後は大手電機メーカーへ…

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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2024年3月16日0時44分 投稿
    【解説】

    14日早朝、何げなく新聞を開いたら、「見慣れた」ではなく「聞き慣れた」言葉が目に飛び込んできました。それは「メタ認知」。もしかしたら、と写真に目をやるとやっぱり深井龍之介氏でした。深井氏らが提供しているポットキャストの「コテンラジオ」は、岐

    …続きを読む