騒がしさの中で、62歳の闘将が長いシーズンを歩み始めた。
城福浩監督が束ねる東京ヴェルディにとって、J1の舞台に上がるのは16シーズンぶりのことだ。
前身の読売クラブ時代から日本サッカー界をリードしてきた。Jリーグ元年の初代王者の戦いぶりに注目が集まっている。
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興味をかき立てられるのは、それだけではない。
城福監督が東京ヴを率いるのは3季目。だが、他クラブも合わせれば、指揮を執った公式戦は470を超える。一方、選手の平均年齢は24・1歳(開幕時)。J1で最も若い。
この組み合わせが何を起こし、どんなストーリーを紡ぐのか。
かつて覇権を争った横浜F・マリノスとの開幕戦から浦和レッズ戦、9日のセレッソ大阪戦と同じような経過をたどった。
1、2戦は立ち上がりから攻勢に出て、セットプレーから先取点を奪う。攻守に果敢なプレーを展開した。3戦目は0―1から1度は追いつき、退場者を出して競り負けた。
3試合に共通するのは、互角に渡り合う時間を作りながら、後半終盤にPKを与えて失点していること。ゲームをどう終わらせるか、という課題が浮き彫りになっている。
個人でゴールをこじ開けるような選手がいない分、チームとしてアグレッシブな戦い方を練り上げて、手を尽くして、2敗1分け。わずかなすきを突かれて、勝利を逃した。
内容では勝っても、まだ足り…
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