能登半島地震で研究者が指摘 残るM7級、3メートルの津波のおそれ

有料記事能登半島地震

聞き手・瀬川茂子
[PR]

 元日の能登半島地震から2カ月あまり、余震の数は減っていますが、まだ油断はできないと考える専門家もいます。東京大地震研究所の佐竹健治教授に聞きました。

 ――マグニチュード(M)7・6の能登半島地震の発生直後は、テレビに出演し「後から来る津波が大きくなる可能性がある、日本海の津波は長く続く」などと解説しながら、避難を呼びかけました。

 東日本大震災では、避難した後、家に物を取りに帰って、津波に襲われ亡くなった方がいたので、そういうことがないように呼びかけました。日本海で発生する津波は長引くことはわかっていたので。

 ――その後、能登半島周辺で地震が起こる可能性が残っていると指摘しました。

 地震後のシミュレーションで、能登半島北方沖の「NT4、5、6、8」と名付けた活断層が動いたとすると、津波を再現できました。その東には「NT2、3」という断層がありますが、こちらはほとんど動いていないという結果になりました。

 地震が発生していない場所は、今後、発生する可能性があるということです。それははっきりと言えるので、伝えなければいけないと思い発表しました。NT2、3で地震が起これば、M7級になり、佐渡島を含む新潟県沿岸で3メートル程度の津波が予測されます。

 ――地震前に海底活断層が調…

この記事は有料記事です。残り1260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

能登半島地震

能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]