しなやかにしてラジカル 生息する建築 能作文徳さんと常山未央さん

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編集委員・大西若人
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 エコ住宅といえば、先端技術を生かした、太陽光パネルや高性能の断熱材を備えた家を想像しがち。これに対し、建築家の能作文徳さん(41)と常山未央さん(41)は、もっとカジュアルに、でもラジカルに生態系との関係を探る。さながら建築が都市や地域に生息するイメージ。その実践を紹介する展覧会が開催中だ。

 展示のかなりの部分を占めるのは、2人の自宅兼事務所「西大井のあな」に関する模型や写真、図面だ。東京都品川区の密集地にある築30年の鉄骨造4階建ての建物を2017年以来、住みながら改修している。

 「完成」という形がないというだけでも驚きだが、そこで行われている実践はかなり過激だ。

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