「赤か青かでなく、私は紫」 外国ルーツの子がたどり着いた答え
岡田玄
「日本人? ブラジル人? 私は『なにじん』だと思いますか」
昨年12月。横浜市鶴見区の市立潮田中学校の体育館に、地元で生まれ育った日系ブラジル人3世、安富祖(あふそ)樹里さん(29)の声が響いた。
同校は生徒の2割が外国にルーツを持つ。そうした子たちのアイデンティティーについて考えてもらおうと、安富祖さんを講演に招いた。
外国ルーツの子は、自分では日本人だと思っても、周りからは外国人にみられて差別的に扱われたり、日本を自分の居場所と感じられなかったりすることがある。一方、親の母語(子どもの時から自然に使っていた言葉)が分からないと、ルーツの文化を理解できず、誇りを持てないことも少なくない。
自分は何者なのか――。安富…
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- 【視点】
大切な視点の記事をありがとうございます。親の言葉"母語"の習得は海外ルーツの子どもにとって自らのルーツを知り、アイデンティティを確立するために重要であるだけでなく、日本語が得意ではない親子の共通語として、自らの思考の依代としても大切な役割を
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