「完食指導」何が問題?将来の食行動に影響も、口に給食押し込んで…

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大坪実佳子 平井恵美
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 給食を口に押し込んだり、完食することを強要したり――。行き過ぎた指導が問題になる例が報告されている。昨年は保育施設で相次いで発覚した。食べることを楽しめなくなり、将来の食行動に影響が及ぶ場合もあり、専門家は無理やり食べさせることの問題を指摘する。

 三重県桑名市認定こども園で昨年3月、2歳児クラスの男児が約4時間にわたって給食を強要され、失禁する事案が問題になった。県と市は特別監査に入り、市は昨年9月、第三者委員会の調査報告書を公表した。

 市によると、給食を強要するケースは少なくとも3年前から、2~5歳児の各クラスで確認された。報告書は「完食させねばならない」という意識が不適切な保育の原因になったのではないか、と指摘。園では保育士が子どもに乱暴な言動で接するなど、ほかにも不適切な保育が行われている実態が明らかになった。

 報告書は、保育士が疑問点や…

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