赤いクチバシで踊るツル、鯖江で越冬中 福井県内で初めて確認

乗京真知
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 絶滅が心配されている希少なツル「ソデグロヅル」が1羽、福井県鯖江市で越冬している。福井市自然史博物館によると、過去に県内で観察された記録は確認されておらず、今回が初めてとみられるという。

 ソデグロヅルの多くはシベリアで繁殖し、冬は中国などに渡るが、まれに日本に迷い込む。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると、個体数は世界全体で3千~4千羽と推計されている。

 白い翼を広げた時の長さは2メートル超。翼の先端だけ黒く見えることが「ソデグロ」の和名の由来だといい、顔からクチバシにかけては赤っぽい。

 鯖江市に現れたのは昨年暮れごろ。長いクチバシを田んぼに突っ込んで餌を探している。時折、長い首をかしげたり、急に跳びはねたりして、滑稽な舞を披露。カメラを構えた愛鳥家や地元住民が、数十メートル離れた位置から静かに見守っている。乗京真知

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