第20回VARで消えゆく「人間味ある判定」 元プロ審判が感じるさみしさ

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構成・潮智史
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 サッカーでは一部の大会で人工知能(AI)を用いた判定が行われるようになった。将来的に誤審はなくなるのか。審判としてワールドカップ(W杯)に参加した経験を持ち、現在は日本サッカー協会で審判の指導役を務める佐藤隆治インストラクター(46)が語った。

    ◇

 現役の主審として参加した2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会で初めてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入され、4年後のカタール大会には半自動オフサイド判定システムが加わりました。

 今後、どんな科学技術が持ち込まれるのか、想像もつきません。AIを含めたテクノロジーが判定に入ってくる流れは、今後も続くでしょう。

 ただ、どんなにカメラ台数や人間を増やしてもすべてを解決することはできません。誤審がなくなることはないということです。

副審の役割に変化も

 映像を使い、処理するのは人…

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    潮智史
    (朝日新聞スポーツ部記者=サッカーなど)
    2024年2月12日7時30分 投稿
    【視点】

    佐藤隆治さんはいまや審判の指導者という立場です。だからこそ、考えさせられるインタビューでした。 なかなか伝わらないのですが、サッカーの審判は実はピッチの上で選手とたくさんコミュニケーションを交わしています。人間と人間による関係があって、ゲー

    …続きを読む

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