震災生き延びた岩手の「かめ吉」と備えて 子ども用防災リュック発売

小幡淳一
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 岩手県久慈市侍浜町の地下水族科学館「もぐらんぴあ」で人気のアオウミガメの「かめ吉」をモチーフにした子供用リュックが誕生した。市やアパレルメーカーなどが企画。おもちゃやお菓子などを入れておき、災害が起きた時に持ち出すことを想定しており、市の担当者は「かめ吉と一緒ならば、避難所で心細い思いはしないはず」と話す。

 三陸沖で網にかかり、もぐらんぴあに引き渡されたかめ吉。実はメスだが、その愛称で親しまれている。

 東日本大震災の時、電源の喪失でポンプを動かせなくなり、多くの魚が死滅する中、濁った水槽で奇跡的に生き延びた。震災からの復興の象徴的存在だ。

 リュックは、それにちなみ、防災に役立てようと企画された。デニム素材で、名前や住所を書けるタグと鈴がついている。税込み3630円。大手の通販サイトで購入できる。(小幡淳一)

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