スマホで手軽に採寸 三菱電機子会社が3次元計測アプリ、米で受賞

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ラスベガス=小林哲
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 スマホを使って目の前にある物体の3次元モデルを簡単に作れる計測アプリを三菱電機の子会社が開発した。モデルをもとに物体の高さや長さを正確に測定できる。手間や人手がかかっていた災害現場の被害調査や住宅リフォームの採寸などが効率よくできるようになるという。

 アプリは、三菱電機インフォメーションシステムズ(東京都港区)が開発した「Rulerless(ルーラレス)」。米ラスベガスで9~12日に開催された先端技術の見本市「CES2024」の主催団体CTAが昨年11月、各分野ごとに独創的な技術を表彰する「イノベーション・アワード」の一つに選んだ。3千件以上の中から選ばれたという。CES2024の会場でも展示している。

 iPhone(アイフォーン)の上位機種など一部のスマホに搭載されているライダーと呼ばれるレーザー光を使ったセンサーを使って物体の3次元データを測定。スマホのカメラで撮影した画像と組み合わせることで3次元モデルを即座に作ることができる。スマホを手に持ってカメラを調べたい範囲に何回かかざすと、近くにある物体の形状や色の違いなどを識別して距離データを集める。それをもとに作られたデジタルの立体モデルは、ネットを通じて必要な人と共有することもできる。調べたい部分の長さを誤差1センチほどの精度で測定できるという。

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