高山にない里山の魅力とは プロアドベンチャーレーサー田中陽希さん

忠鉢信一
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 プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さん(40)が15日、水戸市の市民会館中ホールで「ロングトレイル 里山の魅力について」と題して講演とパネルディスカッションをし、約480人が集まった。

 講演では、世界一を目指しているアドベンチャーレースの活動や、徒歩とカヤックによる「日本百名山ひと筆書き」などの挑戦を振り返った。

 田中さんは2014年に日本百名山を巡る約7800キロ、15年に日本二百名山の残り100座を踏破する約8200キロ、21年には日本三百名山を結ぶ約2万キロを達成した。「さっき歩いてきた里が足元に見える。高い山にはない里山の魅力がある」

 パネルディスカッションでは、茨城県北部の6市町の里山を結ぶ「常陸国ロングトレイル」の魅力について、仕掛け人の和田幾久郎さん(56)らと語り合った。和田さんはトレイル整備のボランティア活動を「道だけでなく、人の絆をつくりたい。完成までに価値がある」と紹介した。

 田中さんは、整備が予定されている県最高峰の八溝山(標高1022メートル)からの景色や里山のたき火の「におい」、側溝に刻まれた「茨」の文字など、県内の山歩きの思い出を語った。(忠鉢信一)

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