埼玉の共学化勧告 識者は「公教育は男女平等」「別学は学力伸びる」

有料記事

小林未来

 埼玉県の第三者機関は今夏、「公的機関が性別に基づき異なった取り扱いをなすのは大問題」などとして、県立高校の共学化を勧告した。「ジェンダー平等」の社会をつくるうえで、公立高校における男子校・女子校の存在はどのように考えるべきか。

埼玉県立高校には12の男女別学校があります。共学化を求めた今回の勧告をめぐり、県内では賛否両論が出ていますが、識者はどうみているのでしょうか。木村涼子・大阪大教授(教育社会学)と中室牧子・慶応義塾大教授(教育経済学)に聞きました。

男女別学は「時代に即さなくなった」

 教育現場でのジェンダーに関…

この記事は有料記事です。残り988文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Think Gender

Think Gender

男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]