農林中金が1兆円規模の資本増強を検討 米金利上昇で債券に含み損

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加藤裕則
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 農林中央金庫が1兆円規模の増資を検討していることが分かった。全国各地の農協や漁協などを通じて集めたお金などを運用しているが、米国の金利上昇によって債券の価格が下落。2023年12月時点で1兆9110億円の含み損を抱えていた。増資で得たお金を使って含み損を処理し、財務基盤の立て直しを図る考えだ。

 農林中金は、各地の農協などが出資してつくる協同組合の民間金融機関で、増資は農林水産業の各団体に要請するとみられる。

 各地の農家などから集まった…

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