西之島で新たな島誕生から10年 今も立ち上る白い噴気、周辺は変色

黒沢大陸 矢田文 佐々木凌
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 2013年11月20日に西之島近くの海底で噴火が確認され、陸地が誕生した。溶岩の噴出が続いて翌12月にはもとの西之島と一体化。さらに島は拡大していった。

 10年後の11月3日、朝日新聞社機「あすか」からの取材では、島中央の火口や斜面から白い噴気が上がり、周辺海域は茶色や緑色に変色していた。火山活動が続いていることがうかがえた。

 西之島の生態系も火山活動でいったん失われた。リセットされた後の生態系にも注目が集まる。上空からは、一時期より減少しているものの、島内では海鳥が確認できた。

 本社機に同乗した中田節也・東京大学名誉教授(火山地質学)は「断続的だが、これだけ長く続くということは当初、考えなかった。小笠原諸島全体の火山活動が非常に活発な時期にきていると思う」と話す。黒沢大陸、矢田文、佐々木凌)

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