旧統一教会との関係・セクハラ…疑惑解明されぬまま 細田博之氏死去

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小木雄太 里見稔
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 体調不良で先月、衆院議長を辞任したばかりの自民党細田博之衆院議員が10日、亡くなった。政権中枢の要職を数々務めた政治経歴から、政界からは哀悼の意が示されたが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係性など疑惑は残されたままとなった。

 通産官僚だった細田氏は、その手堅い手腕を時の首相から買われ、要職を歴任。2002年の小泉内閣で沖縄北方相として初入閣したことを皮切りに、03年には官房副長官、04年には官房長官、08年には党幹事長に、それぞれ就任した。

 政界きっての「選挙制度通」として一票の格差是正のために衆院の区割りを「0増5減」する改正公職選挙法の成立を主導した。

 第2次安倍政権下の14年には清和政策研究会(現・安倍派)の会長に。21年には、衆院議長に就いた。

 ただ、議長就任後には、議長の資質が問われる多くの疑惑が浮上した。一票の格差をめぐっては議長の中立性を損なう発言を繰り返し、週刊文春は女性記者へのセクハラ疑惑を報じた。

 高額献金が社会問題化している旧統一教会との関係をめぐっては、教団トップも参加した19年の会合で「今日の盛会を安倍総理に報告したい」と言及したことが明るみに出るなど、教団の関連団体の会合に8回出席したことが発覚した。

 それでも説明責任を果たそうとせず、記者会見を開いたのは、議長退任を決めた後だった。

 細田氏の死去を受け、岸田文…

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