細田博之氏が死去 79歳、体調不良を理由に衆院議長を先月辞任

 官房長官衆院議長を務めた自民党細田博之衆院議員が10日午前、東京都内の病院で死去した。79歳だった。先月20日、体調不良を理由に議長を辞任していた。

 旧通商産業省(現経済産業省)に入省後、運輸相などを務めた父・吉蔵氏の秘書を経て、1990年の衆院選で初当選した。官房長官や自民党幹事長など要職を歴任。2014年から党内最大派閥の清和政策研究会(現安倍派)会長を務め、21年に衆院議長に就いた。

 在任中に週刊誌で女性記者へのセクハラ疑惑が報じられたほか、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が指摘されたが、公の場での説明を避け続けた。辞任を決めた後に行った先月13日の記者会見ではセクハラ疑惑を否定し、教団との接点についても「特別な関係はない」と語った。次期衆院選への立候補には意欲を示していた。

 通夜は14日午後6時、葬儀は15日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は長男明伸氏。

 細田氏の死去に伴う衆院島根1区の補欠選挙は来年4月16日に告示、28日に投開票される見込み。

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