被爆者らが長崎出発 7日に渡米

有近隆史
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 原爆はノーと認識を――。米国内で市民らに被爆体験を語るキャラバンツアーに参加する被爆者らが6日、長崎を出発した。長崎空港で報道陣の取材に応じた被爆者らがツアーへの思いを語った。

 今回のツアーを発案した、被爆者で医師の朝長万左男さん(80)は「2年ぐらい準備してきた。非常に落ち着いた気持ち」と穏やかな表情で話した。その上で、「78年経っても、放射線の影響でがんが出ていることを米国では知られていない。しっかりと訴えていきたい」と強調。米国内ではガザ地区での停戦を求めて抗議集会が起きている。朝長さんは「『核兵器もなくせ』というのも起こりうると思う」と期待感を示した。

 同じく被爆者の増川雅一さん(82)は「米国は原爆を最初に使った国。僕らの声を聴いて、『原爆はノー』と認識してもらえればいい」と話した。

 今回のツアーには被爆2世や3世も参加する。2世の井原和洋さん(65)は「米国に行って話すのは初めて。次につなげられるヒントを得られれば」と述べた。

 参加者は7日、米国へ向けて東京・羽田空港を出発する。ツアーの様子はドキュメンタリー映像として公開する予定で、渡米費や映像制作費をクラウドファンディングhttps://readyfor.jp/projects/hmiraip2023別ウインドウで開きます)で募っている。有近隆史

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