高校野球でおなじみの「整列して、一礼」 ルーツは仙台にあり

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編集委員・石橋英昭
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 両チームが向き合って整列し、審判団とともに帽子をとって一礼する。そして、プレーボール――。

 高校野球でおなじみの「試合前挨拶(あいさつ)」は、日本独特の習慣として知られる。

 その発祥のいきさつを示す記念碑が4日、仙台市青葉区の片平公園にできた。もとは旧制第二高校(後の東北大教養部)のグラウンドだった場所だ。

 1911(明治44)年11月、ここで「第1回東北六県中等学校野球大会」が開かれ、その中で初めて試合前挨拶が行われたとされる。

 明治時代、野球は主に米国人教師によって、日本に持ち込まれた。各地の旧制高校などにルールが伝えられ、若者たちは白球を追うのに夢中になった。

 ところが、次第に逆風が強くなる。

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