阪神の新人森下が2桁本塁打 43年前の岡田監督とどっちがスゴい?

伊藤雅哉
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 (8日、プロ野球 阪神タイガース4―1広島東洋カープ)

鮮やか先制弾でマジック10に

 一回2死。まだ明るい甲子園の空の下、阪神のドラフト1位新人・森下翔太(中大)のフルスイングが大観衆を沸かせた。

 広島・床田寛樹のカーブをすくい上げ、その手応えに右手を上げた。「遅いボールを我慢して打つことができた。良いスイングができたと思います」。床田は試合前時点で防御率1・93。岡田彰布監督は「取れても2点」と読んでいただけに、左翼席へ運んだこの10号先制ソロは大きかった。

 今季2戦2敗と苦手にしてきた左腕を攻略するうえでも大きかった。「あれからカーブをほとんど投げられなくなったもんな」と監督。計3点を奪い、5回で降板に追い込んだ。

 阪神の新人の2桁本塁打は2年前の佐藤輝明(近大、24本)以来。右打者に限れば1980年の岡田監督(早大、18本)以来だ。試合後、その話題を振られた監督は「まだ8本差あるで」とにやりと笑った。

 ただ、森下の貢献度は本塁打数だけでははかれない。初本塁打は7月9日と遅かったが、7月下旬からは主に3番を任され、近本光司の代役で1番を担ったこともある。打点もこの日、40に達した。43年前の岡田監督は54打点で、チームは5位だった。

 八回の守備で球を側頭部に当て交代したが、今後の出場に問題はないようだ。

 10日までの2位広島との3連戦はチケットが完売している。見たところ8割以上が阪神ファンという圧倒的なホームの雰囲気の中、初戦に完勝した。9月は無傷の6連勝。先発の村上頌樹も自身初の10勝に到達し、優勝マジックも10に減った。さあ、カウントダウンが始まる。伊藤雅哉

村上も初の10勝到達

 岩崎(神) 自身初の30セーブに到達。「チームが勝てばそれでいいと思っています」

 佐藤輝(神) 二回に中堅右へ18号ソロ。「いい風が吹いていた」。この3連戦が重要になるが、との問いに「普通にいきましょうよ」。

 村上(神) プロ初勝利を挙げたシーズンに10勝に到達。「残り試合も全部勝ちたい。それは10勝したからといっても変わらない」

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