ナゴルノ・カラバフ問題の根っこは100年前 欧米仲介で和平進むか

有料記事

聞き手・星井麻紀
[PR]

 旧ソ連のアゼルバイジャンは、同国西部にあるナゴルノ・カラバフ地域の帰属をめぐり、隣国アルメニアと争ってきました。今年に入ってこの問題の解決に向けた動きが目立つようになり、15日にもブリュッセルで両国首脳による会談が開かれました。問題解決は近いのか。早稲田大学ロシア東欧研究所の吉村貴之招聘(しょうへい)研究員(アルメニア現代史、旧ソ連・中東関係論)に聞きました。

――ナゴルノ・カラバフはどのような場所ですか。

 アゼルバイジャン西部の山岳地帯にあり、広さ約4400平方キロメートル、山梨県ほどの大きさです。キリスト教徒で印欧語族のアルメニア人と、イスラム教徒でトルコ系のアゼルバイジャン人が暮らしてきました。イラン領でしたが1828年にロシア帝国が占領しました。

――帰属の問題が起きたのはいつごろですか。

 1905年のロシア第一革命…

この記事は有料記事です。残り3767文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら