同級生に比べて体が小さく、成長が遅い――。1月から4月1日までに生まれた「早生まれ」の子は平均して、学齢期にそんなハンディがあるといわれます。当事者にはどのような苦労があり、どんな配慮が必要なのでしょうか。アンケートを実施し、記者が考えました。
周りとの差、いつまで感じていましたか?
取材相手に、失礼をわびながら生年月日を尋ねるのは新聞記者の基本動作だ。記事にする際、年齢を添えるためだが、その人が3月生まれだとつい聞いてしまう。「周りとの差、いつまで感じていました?」
誰もがそれぞれにエピソードを持っていた。
「友達の話についていけるようになったのは小学3年生くらいになってからだった」「大人になった今もどこか追いついていない気がする」
早生まれに反応してしまうのは、私自身が3月生まれの5歳児を育てているためだ。いまはまだ、早々に乳歯が抜け始めた4月生まれの同級生をうらやましがる姿に目を細めているだけの私。小学校に入り、学力やスポーツにおける差が顕著になった時も心穏やかでいられるだろうかと思うと、ちょっと自信がない。
最難関校、4~6月生まれの割合は?
今回の取材にあたり、最難関…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら