補佐役を内閣府から 後藤田知事が初人事を発表 女性登用にも力

杉田基
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 後藤田正純徳島県知事は19日会見を開き、6月1日付の人事異動と組織改編を発表し、ねらいを説明した。県政全般に関与する知事補佐役として内閣府からの出向者を登用する「政策監補」を設け、徳島の魅力度アップに向けた「徳島新時代プロジェクト」を担う理事を新設し、女性職員を登用することを明らかにした。

 政策監補には内閣府男女共同参画局の村上耕司氏を充てる。後藤田知事はねらいについて「国の施策を熟知し、全体を俯瞰(ふかん)できる。政治主導のエンジンの役割を担ってもらいたい」と語った。県によると、内閣府からの職員出向は初めてという。

 「徳島新時代プロジェクト」では県土整備部交通交流統括監の佐藤美奈子氏が、国際線就航や文化・エンタメ・スポーツなどを通じた徳島の魅力度アップを担う。女性登用に力を入れるとして、理事を含めた部長級に6人、課長級で49人の女性を登用する。管理職(課長級以上)に占める女性の割合は17・6%(前年度比1・4ポイント増)で過去最高となる。

 後藤田知事は、県職員の他組織への出向が他県に比べて多く、時間外勤務が長い前県政を問題視。今後出向数や実態の精査も行う考えを示した。

 このほか、4月の「こども家庭庁」発足を受けた子育て支援政策充実に向けて、「こども未来局」を新設するとした。

 人事異動の規模は課長補佐級以上が560人(同17人減)。働き方改革の観点から複数年にわたるポスト配置を進めるなどして、2年連続で500人台に抑えた。6月1日時点の一般行政職員は3130人(同6人減)となった。(杉田基)

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