1~2月にかけて紙面やデジタル版に掲載した連載「わたしが日本を出た理由」は、様々な理由で海外に拠点を移した人たちが日本に寄せる思いを描きました。連載に寄せられた国内外の読者からの意見を2回に分けて紹介します。
より良い環境で暮らしたい
「何か新しい挑戦をするとき、自然と海外も選択肢に入る。そんな時代に変わってきたのではないでしょうか」。愛知県の20代の男性が寄せてくれた意見だ。
自身、新卒で入った首都圏の鉄道会社を4年でやめ、海外移住の準備中だ。今春に調理師免許を取得予定で、豪州やカナダで働くことを目指している。
鉄道会社の仕事は楽しく、会社に大きな不満もなかった。転機は、2年半ほど乗務員の経験を積み、周囲がよく見えるようになったある日の朝に訪れた。
眠そうな目をして電車に乗り込む勤め人たち。その人たちを電車で運ぶのが自分の仕事で、自分の人生も決まったレールの上だな……。鉄道に関わる者としてふさわしくないとは思いつつも、そんな気持ちがこみ上げてきた。
同級生の転職が増え出した時…
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