田臥の少年時代を知り、スイス銀行にも勤務 異色の千葉J米国人監督

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松本麻美
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 プロバスケットボールBリーグの7季目のシーズンが29日、開幕する。今季は関東の強豪クラブを中心に監督交代が相次ぎ、顔ぶれが一新。リーグ全体の勢力図も変化しそうだ。

 千葉ジェッツ(千葉J)も指揮官交代があったクラブの一つ。新たに就任したジョン・パトリック監督は、米国出身ながら日本とのゆかりが深い人物だ。正座は少し苦手なものの、日本語は驚くほど見事に使いこなす。バスケットボールの指導者としてもドイツで最優秀監督賞など数々の受賞歴があり、実績は十分。そんな指揮官の横顔に迫った。

 子どもの頃からバスケットや野球、アメフトなどをプレーしてきた。ただ、プロ選手をめざしていたわけではない。どちらかというと、スポーツは奨学金を得るための手段だった。高校生の時、バスケットかアメフトか悩んだ末、「けがをするリスクがより少ない」とバスケットを選んだという。

 「もともと数学が得意」。進学先は米国トップ5に入る名門スタンフォード大に決まった。学費は当時で年間500万円ほど。「とてもじゃないけど自分の力では払えなかった。両親も喜んでくれた」と笑う。スペイン語、フランス語、ポーランド語を学び、世界の歴史、人権問題を研究しながら、ポイントガードとしてバスケットにも打ち込んだ。

 ここまで、日本との縁はまっ…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2022年9月30日16時49分 投稿
    【視点】

    物凄く多彩な経歴に唸りました。コーチングだけでなく、経営や人材育成など多くの面で活躍されそう。こういう方を見つけて連れてこれるクラブも魅力的です。注目したいと思います。

    …続きを読む
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