【アーカイブ】 「反腐敗をやる」 結束求め、習近平氏が酌み交わした高級マオタイ酒(連載「核心の中国」①)

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鄭州=西村大輔 北京=古谷浩一 延与光貞
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 かつて毛沢東が専用列車で訪れた中国・河南省鄭州の「黄河迎賓館」。美しい庭園が広がる政府系施設に、100人近い寡黙な男たちが車列でやって来たのは(2016年、以下同)6月のことだった。

 北京から来た男たちは約2カ月間、「2号楼」と呼ばれる建物に陣取った。高い塀で囲まれた敷地の最も奥にある2階建ての洋館だ。

 その時の様子を知る関係者は、あの秘密めいた光景をよく覚えている。

連載「核心の中国」(全20回)

中国共産党大会が10月16日に開幕します。これまで党内の権力集中を進め、「党中央の核心」へ上り詰めた習近平氏。今回の党大会では、「建国の父」とされる毛沢東に匹敵する権威を得るかどうか注目されています。今後の中国の行方を占う重要会議を前に、2016~17年に連載した「核心の中国」をアーカイブ配信します。年齢や肩書は掲載当時、敬称は省略します。

 男たちは大理石の壁に洋画が…

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