第1回大阪市に「人・物・金が集中」 維新が掲げる「副首都・大阪」のいま

有料記事維新の実像  大阪はどう変わったか

浅沼愛 添田樹紀
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 大阪府大阪市のトップを地域政党大阪維新の会」が占めるようになって10年が過ぎた。維新は、大阪の「副首都」化を掲げ、「東京一極集中の打破」を訴え続けてきた。「副首都・大阪」の現在地とは。

 JR大阪駅大阪市北区)北側にある複合施設「グランフロント大阪」。周辺の噴水広場は週末になると、多くの買い物客や親子連れらが行き交う。

 大阪府と大阪市が手がける24ヘクタールの再開発地区「うめきた」は旧国鉄梅田貨物駅の跡地で、「関西最後の一等地」とも呼ばれる。

 グランフロント大阪は、再開発を終えた1期区域(約7ヘクタール)に2013年にオープン。憩いの場となる公園や、商業施設などを整備する2期区域(約17ヘクタール)は工事中で、27年度の「うめきた」全体の街開きを目指す。大阪府市は大阪・関西の発展のシンボルと位置づけたい考えだ。

連載「維新の実像 大阪はどう変わったか」(全3回)はこちら

 大阪府市での施策を「実績」として訴え、昨秋の衆院選と今夏の参院選で議席を伸ばした維新の会。維新が大阪府知事大阪市長のダブル選挙を制してから10年で、大阪はどう変わったのか。「副首都」「民営化」「財政」の三つの側面から検証します。

 「まさに副首都というのは大…

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