立川駅に魅力発信拠点 特産品店にカフェ、出版社が情報発信を指南

小林恵士
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 東京都立川市の魅力を発信する拠点施設「コトリンク」が今月、JR立川駅近くにオープンした。多摩地域の特産品を販売する店やカフェ、情報発信を支援する場所などが入る。同駅南口とはペデストリアンデッキでつながっており、にぎわいを見せている。

 コトリンクがあるのは、都と市が合同で建設した地下1階・地上7階建ての建物の一部。立川市が持つ地下1階~地上3階部分(延べ床面積3300平方メートル)に入っている。3階の一部と4~7階は都の持ち分で、就業支援の「しごとセンター多摩」などがある。

 1階に入るのは、物販とカフェを兼ね備えた店「ルルテラス」。スタッフが当日朝に集荷した、地元の農産物数十種類がそろう。日野市の豆腐、青梅市の納豆、瑞穂町のキムチなど、多摩地域の名産も扱う。カフェの食材も多くが地元産だ。店舗責任者の新美知明さんは「スーパーにはないものを置いている。農家さんによる対面販売などで、お客さんとの交流機会も設けたい」。今後は、食をテーマにしたイベントも開いていきたいという。

 3階には、情報発信センターの「BALL.HUBたちかわ」がある。運営は市内の出版社「けやき出版」が担い、多摩の情報誌を手がける編集スタッフが常駐する。イベントの企画や、企業のPRなどの相談にも乗るという。同社代表取締役の小崎奈央子さんは「紙やSNSなど媒体が多様化し、『発信』したい側が何をどう使えば情報を届けられるか、わかりづらくなっている。地元に根づく出版社として、お手伝いができれば」と話している。

 営業時間は、ルルテラスの物販エリアは午前10時~午後8時、カフェは午前8時~午後10時。情報発信センターは平日午前9時~午後6時。(小林恵士)

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