サンガ昇格持ち越し GK清水の好セーブで引き分け 亀岡でPV

吉村駿 高岡佐也子
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 サッカーJ2の京都サンガFCは20日、アウェー岡山で、ファジアーノ岡山と対戦し0―0で引き分けた。12年ぶりのJ1昇格は持ち越しとなったが、地元亀岡市では、パブリックビューイング(PV)が行われ、約1400人が詰めかけた。サンガは、21日にヴァンフォーレ甲府が引き分け以下で試合を終えると、J1昇格が決まる。

 新型コロナウイルス感染対策で声を出して応援ができず、サポーターらは手拍子をして、大型スクリーンに映る試合を見守った。友人と応援した京都府亀岡市の江城慶春(けいしゅん)さん(17)は、「選手たちが、体を張ったディフェンスで『昇格を決める』という気迫を感じた。次につながる試合」と話した。

 試合では、後半、3人の選手を同時に入れ替えて、状況打開を狙うも、最後まで相手の粘り強いディフェンスに阻まれた。

 それでも、サンガの7本に対し、倍の14本のシュートを浴びながら、GK清水圭介選手が再三の好セーブでしのいだ。清水選手は、「我慢のゲームだったが、0で抑えられたことは前向きにとらえたい。本当は自分たちで勝ち取って(昇格を)決めたかったが、次の試合でつかみとりたい」。

 曺貴裁(チョウキジェ)監督は、ここまで10試合負けなしの岡山を相手にした好試合に「すがすがしい勝ち点1。互いにいい試合をできたのは、非常によかった」と振り返った。この試合で昇格を決められなかったが「勝ち点1だから喜べないということはない。後ろに下がったわけではなく、前に進んだと思って次の試合に向かいたい」と話した。(吉村駿、高岡佐也子

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