アルビBBが新体制を発表 スローガンは「全越一丸」

伊丹和弘
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 プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の新潟アルビレックスBBは2021―22年シーズンの新体制を発表した。全12選手中6選手が新加入で、新主将はB1広島ドラゴンフライズから移籍した岡本飛竜が務める。今季から指揮を執る平岡富士貴ヘッドコーチ(HC)は「目標はチャンピオンシップ(CS)進出」と語った。

 パワハラと成績低迷でチームが大きく傷ついた昨季。川上明社長は今季のスローガンを「全越(ぜんえつ)一丸」と掲げ、「さまざまな出来事や困難を全越後、全新潟で越えていく、という意味を込めた」と説明した。

 チームの顔ぶれも大きく変わった。昨季終盤のスタメンでチームに残ったのは2人だけ。名実ともに中心選手だった五十嵐圭も今季B1に昇格した群馬クレインサンダーズに移籍した。平岡HCは「チームづくりは簡単ではないが、バスケットでも、プライベートでも『選手ファースト』で、選手の考えを尊重し、理解しながら進めたい。信頼がチームの土台となる」。

 プレー面での昨季の問題点を「日本人選手にゴールへ直接向かうプレーが少なく、そのため(相手反則による)フリースローも少なかった」と分析。今季は「時間をかけずにシュートまでいく。(壁役の選手を利用してゴール前に入る)ピックアンドロールに頼りすぎず、1対1の仕掛けを多くしたい」。また、攻撃から守備へ素早く切り替えることで、「5~10点得点を増やし、失点を減らす。これができればCS進出は可能だ」とした。

 今季のB1は22クラブを東西2地区に分けて戦う。CSには両地区上位の各3クラブのほか、それら以外の成績上位2クラブの計8クラブが出場する。B2への降格はない。アルビBBは昨季日本一の千葉ジェッツなど強豪ひしめく東地区。

 開幕戦はホームのアオーレ長岡で10月2、3日、京都ハンナリーズと対戦。プレシーズンマッチはB1滋賀レイクスターズと9月5日、新潟市東総合スポーツセンター▽B2愛媛オレンジバイキングスと18日、十日町市総合体育館、20日、アオーレ長岡。8月29日に予定していたJ2福島ファイヤーボンズ戦は中止となった。(伊丹和弘)

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