長岡市がワクチン接種予約を一時停止 政府供給不足で

白石和之 伊丹和弘
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 【新潟】新型コロナワクチンの供給量が不足する見込みになったとして、長岡市は5日、1日から始まった64歳以下の接種の予約受け付けを6日から停止すると発表した。再開の見通しはたっておらず、11月末を目標にしていた64歳以下の接種完了も不透明になった。

 市によると、8月に5万2千回(2万6千人)分のワクチンを国に要望していたが、約3分の1の1万8720回(9360人)分しか供給されないと、県を通して連絡があった。

 このため、64歳以下の個別接種の新規予約受け付けを停止。17日開始予定だった基礎疾患のある人の集団接種の予約受け付けも延期する。

 これまで受け付けた予約分は接種する。また、現在実施中の65歳以上の高齢者向けは、予約済みの人は2回目の接種を含めて予定通り行う。予約が取れていない人は県の大規模ワクチン接種センター中越会場で対応する。

 磯田達伸市長は「市民の健康と安全を守らねばならないのに、申し訳ない」と謝罪した上で、「医療関係者に無理を言いながら64歳以下の接種を11月末、できれば1カ月前倒しで完了できるように態勢を整えてきた。供給の基礎的な部分が機能しないのは心外というか、どうなっているんだという気持ち」と話した。供給が少ないままで続けると大混乱が生じるとした上で「供給を見極めてそれに応じた受け付け態勢や接種スケジュールを組み直したい。ただし、このまま供給が細いままなら、とても今年中には終わらない」と話した。(白石和之、伊丹和弘)

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