敗戦前後の混乱で中国に残された中国残留婦人や残留日本人孤児たちへの理解を深めるための集いが5日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターであった。約90人が参加し、6人の戦後世代の語り部たちの話に耳を傾けた。
主催は、語り部を育成している首都圏中国帰国者支援・交流センター。今回の6人の語り部たちは3年間の研修を受けた。
都内在住の日本語教師、大輪香菊(かぎく)さん(54)は、今年83歳になる残留孤児、輿石大仁郎さんの人生について語った。輿石さんは1945年6月に一家で開拓団として中国に渡ったが、8月9日にソ連が参戦し、中国人に襲われる中で家族と離別。ひとりぼっちになった7歳の輿石さんがどうやって命をつなぎ、中国人養母に出会い、肉親を捜したのかなどを歴史的な背景、中国の状況を交えながら語った。
埼玉県在住の巻口清美さん(…
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