女性活躍、期待したのに 本気の後押しなかった安倍政権

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聞き手・後藤太輔
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 「3本の矢」など安倍政権の象徴だったアベノミクス。景気拡大は戦後2番目の長さだったとされるが、実感はひと様々でその本質はみえづらい。社会問題の解決を目指す署名サイト「Change.org」アジア・ディレクターのハリス鈴木絵美さんは、成長戦略の柱の一つに掲げていた女性の活躍する社会づくりについて、どこまで本気だったのかと疑問視する。

1983年生まれ。米大統領選バラク・オバマ陣営スタッフ、社会活動系のコンサル会社を経て2012年に現所属の日本版を設立。15年からタイ、インド、インドネシアなどを含むアジア圏を統括する現職につく。

 辞任の会見をする安倍晋三首相は非常に疲れているように見え、コロナという目に見えない敵との終わらない闘いの中、首相が置かれてきた状況の大変さを察しました。

 とはいえ、それと実績に対する評価は別のもの。アベノミクスの第3の矢で最重要課題だった、女性が活躍する社会づくりの政策と結果を振り返ると、評価できる点は少ないと言わざるを得ません。

 安倍首相は2014年に、2…

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