第1回人手不足が深刻化、将来の介護「受けられぬ心配」9割 朝日世論調査

有料記事8がけ社会×世論調査

渡辺康人
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 朝日新聞社が実施した全国世論調査(郵送)のテーマ「人手不足社会」に関連して「介護」について質問したところ、人手不足で将来十分な介護を受けられない心配を感じる人が89%と圧倒的多数だった。人手を補う方策としては「介護職の給与を大幅に上げる」が56%と、他を引き離して支持された。

 この先の高齢化社会に向けて、介護事業の担い手不足は特に深刻な問題とされている。

 自分や家族が将来「人手不足により十分な介護を受けられなくなる心配」を4段階で尋ねたところ、「大いに感じる」40%、「ある程度感じる」49%に対し、「あまり」(9%)と「全く」(1%)を合わせた「感じない」は少数だった。

 心配を「大いに感じる」は男…

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2024年4月27日7時26分 投稿
    【視点】

    少子高齢化・人口減少社会の影響をもっとも受けるのが介護業界と言ってもよいだろう。高齢化により介護需要が高まる一方で労働力人口が急激に減少していくので、ダブルで需給ギャップがひっ迫していくからだ。 人手不足で十分な介護が受けられなくなる心配

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    清川卓史
    (朝日新聞編集委員=社会保障、貧困など)
    2024年4月26日10時30分 投稿
    【視点】

     つい先日のことですが、ショックを受けた出来事がありました。取材でお話を聞かせてもらっていた都内のある訪問介護事業者が、近く事業を休止すると知りました。大きな要因は、やはり極度の人材不足でした。  訪問介護の現場では、高齢者がサービスを依頼

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