米誌「プレイボーイ」、紙媒体終了へ 新型コロナが影響

ニューヨーク=藤原学思
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 1953年創刊の米男性誌「プレイボーイ」が今週発売の最新号を最後に、紙媒体の定期刊行を終えることになった。デジタル版は続ける。以前から発行元が検討していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、決断を早めたという。

 創刊号でマリリン・モンローのヌードを掲載した同誌は、72年11月号が716万部を売り上げるなど、絶大な人気を誇ってきた。だが、現在は発行部数が数十万部程度で、関連のファッションブランドなど、ライセンスビジネスの比重が大きくなっていた。近年は、女性のヌード写真の掲載を一時的にやめたり、月刊から季刊に移ったりなどの試行錯誤を続けてきた。

 ベン・コーン最高経営責任者(CEO)が18日に出した公開書簡によると、「紙の商品をいかに消費者の需要に合わせるか」について議論を進め、「デジタルファースト」への移行を決めたという。コーン氏は「コロナウイルスのパンデミックがコンテンツ制作、サプライチェーンに与える影響の大きさが明らかになり、協議を早めざるをえなかった」と説明。一方、「我々は紙媒体から始まり、今後も紙媒体は我々の一部だ」とも述べ、「特別版」などの形で雑誌を発行する意向も示した。(ニューヨーク=藤原学思

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