一瞬目を離すと…おむつ交換台から転落多発「ベルトを」

野村杏実
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 外出先でおむつ交換台から子どもが転落し、頭などをけがする事故が起きている。1~3秒程度の短時間でも保護者が目を離したすきに子どもが動いて転落するおそれがあるとして、国民生活センターは19日、注意を呼びかけた。

 同センターによると、2010年12月から昨年末までに寄せられた転落事故の情報は58件。うち41件が頭のけが、9件は頭のけがなどで入院が必要だった。年齢別にみると0~1歳児が49件。なかでも寝返りができるようになり、つかまり立ちを始める6~8カ月が15件で最多だった。保護者がかばんから物を取り出したり、使用済みのおむつをゴミ箱に捨てたりしている間に転落していた。

 同センターが0~3歳の子どもがいる保護者1千人にアンケートをしたところ、おむつ交換台から子どもが落ちたり、落ちそうになったりした経験がある人は380人いた。そのうち約6割が交換台にベルトはあったが締めていなかった。8割超が子どもから離れたり目を離したりしており、目を離した時間は1~3秒程度が半数だった。

 同センターの担当者は、「おむつ交換台を使う際はベルトを必ず利用し、片付けやゴミ捨ては子どもを降ろしてからにしてほしい」と話している。(野村杏実)

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