(特派員メモ)心配しすぎ? @ブルキナファソ・ワガドゥグ

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石原孝
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 3月上旬、支局がある南アフリカから西アフリカブルキナファソに飛行機で向かった。すると、私の隣の席に座った白人の男性が何度もせき込み、苦しそうな顔をしていた。「まさか、新型コロナウイルス?」と思い、恐る恐る話しかけてみると、単に食事がのどに詰まっただけだった。

 彼に「どこの国の出身なの?」と聞かれ、「日本。あ、でも2年以上、南アフリカに住んでいるから感染はしていないはず」と説明すると、「そんなこと心配していないよ」と笑われた。

 ブルキナファソの首都ワガドゥグに到着。40度近い炎天下をエアコンが壊れた車で走ると、バイクに乗った市民の多くがマスクをしているのが気になった。周辺国のセネガルやナイジェリアで感染者が確認されたばかり。感染防止に違いない――。

 黒い布製のマスクを着けて運…

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