精米表記「上・中・下旬」も可能に 食品ロス削減狙う

野村杏実
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 食品ロスを削減するため、コメの精米時期を「年月日」に加えて「年月上・中・下旬」でも表示できるようにする。内閣府消費者委員会の部会が23日、食品表示基準の一部改正案を了承した。消費者委が近く首相に答申し、3月にも施行される見通し。

 これまで精米時期は「年月日」で表示するよう販売業者に義務づけられていた。しかし、消費者が新しい日付のものを購入する傾向があることから、精米年月日から一定期間を過ぎると、まだ食べられるのに廃棄されたり販売されなかったりして食品ロスにつながっていた。また、少量を頻繁に配送する必要があり、ドライバー不足などで物流コストが増大していることから、農林水産省が見直しを求めていた。

 10日の幅を持たせた「上・中・下旬」表示の導入によって、消費者庁は食品ロスの削減と、精米の安定配送や中間コストの削減が期待できるとしている。(野村杏実)

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