プリント挟めちゃうノート 九大生の知恵を商品化 

福島慎吾
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 九州大芸術工学部の学生らがデザインした3種類のノートを佐賀県の印刷会社が商品化し、2月から九州各地の大手雑貨店で発売されることになった。異なるサイズを組み合わせたり、ページをミシン目で閉じてファイルにしたりと、勉強しやすいように学生目線で考えたアイデアが詰め込まれている。

 販売されるのは、通常サイズの4分の3の大きさのルーズリーフ、広げると通常より2倍のB4サイズになって切り離しもできるルーズリーフ、プリントをはさむファイルが一緒になったノートの3種類。

 同様に九大生がデザインを考え、2017年から販売されているケイ線が3ミリ幅のルーズリーフ、B5サイズの4分の1の大きさのルーズリーフと組み合わせて使えるようにしている。

 九大によると、佐賀県伊万里市の印刷会社「三光」が16年、自社製品を開発したいと芸術工学部の杉本美貴准教授との共同研究を依頼。翌年に2種類のノートを発売した。さらに第2弾のノートのデザインを学生たちが検討し、修士1年の城川真実さんら4人の案が採用されたという。

 学生らは、普段使っているノートへの不満や、使いやすいように工夫した実体験をもとにデザインを考案。見出しになるよう横幅を少し長くしたり、縦書きで古文や漢文を書きやすいようB4サイズにしたりした。ノートをファイル状にしたのは、講義で配られたプリントをはさんでおくためのアイデアだ。同学部3年の寺崎薫さんは「夢をかなえるため、がんばって勉強している学生の手助けになれば」と話した。

 ノートの価格は300~450円。雑貨を扱う九州各地の東急ハンズやロフト、雑貨館インキューブ、蔦屋書店で販売される予定という。(福島慎吾)

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