平和の記念碑、市が管理怠り解体へ 築27年で老朽化

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太田泉生
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 神奈川県横須賀市が、核兵器廃絶と平和を願う象徴として、1992年に中央公園(深田台)に設置した「平和モニュメント」を、近く撤去すると決めた。同市出身の彫刻家、最上寿之氏(故人)の代表作。設置から27年しか経っていないが、維持管理を怠り、急激に老朽化が進んだという。

 東京湾を見下ろす高台に、最上氏の作品「ヘイワ オーキク ナーレ」は立っている。高さ約20メートル。2本の塔が支え合うようなデザインで、「核兵器廃絶」「平和都市」などの文字が刻まれている。

 折れ曲がった太い塔と、それを支える細い塔。「平和って不安定なもの。それを細い柱がぐっと支えている。努力しないと平和は支えられないから」。最上氏の妻、昌子さん(83)=湯河原町=はそんなメッセージを感じるという。

 最上氏は元武蔵野美術大学名誉教授。みなとみらい21地区にある「モクモク・ワクワク・ヨコハマ・ヨーヨー」などの作品を手がけ、昨年10月に82歳で死去した。

 横須賀出身。福島県に疎開し…

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