埼玉)高校野球 草加西―志木は17日に順延

高絢実
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 第101回全国高校野球選手権埼玉大会(県高野連、朝日新聞社主催)は15、16日に2回戦33試合が行われた。16日に予定されていた県営大宮球場の草加西―志木の2回戦は雨天で17日に順延され、市営浦和球場で行われる。これに伴い、17日に2回戦1試合と3回戦15試合の計16試合、18日に3回戦17試合が行われる予定となった。

「エース救う」投打で意地 坂戸西・三浦快斗選手

 「ごめん、頼んだ」「任せろ」

 四回表、坂戸西のエース藤田鼓太郎選手(3年)が朝霞打線につかまり、5失点。2死三塁で一塁手の三浦快斗選手(同)が後を継いだ。苦しむエースのために絶対に自分が抑えて、相手の流れを切る。一番自信があった直球で、次打者を三振にきった。

 中学まで投手だった。高校で投手をやるつもりはなかったが、「チームのために自分が投げて抑えられるなら」と、今春からマウンドに立つことになった。部で一番仲がいいという藤田君との継投がパターンになった。

 4番打者でもある。昨秋の新チーム発足当初は思うように打てなかった。春と夏に勝てるように、チーム練習では一日700回スイング。帰宅後もバットを降り続けた。フォームを動画で撮影し、改善も重ねた。

 この日、無得点で迎えた九回裏、2死二塁。「絶対に点を取ってやる」と、右前に適時打を放ってみせた。無我夢中で、どんな球を打ったのかは覚えていない。「最後のチャンスでチームに流れを呼びたかった。少しは意地を見せられた」

 チームは敗れたが、投打でエースを支えた。藤田君は「自分がふがいないピッチングをして、その後にしっかり抑えてくれてありがたい」。試合後、三浦君は「もっと力を出せたと思う」と鼻をすすった。

=県営大宮(高絢実)

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