(評・舞台)シス・カンパニー「シラの恋文」 諦念の中にも見いだした希望

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 ロスタンの代表作「シラノ・ド・ベルジュラック」は剣士の主人公が恋文を代筆するところが肝だ。北村想の「シラの恋文」は、そこは同じでも、ひと味もふた味も違う。時は近未来の2035年。コロナ禍の混乱を経て結核菌蔓延(まんえん)のため創設された療養施設が舞台。余命短い療養者は作家志望の若者(工藤阿須加)…

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