「田んぼの水に混じったら…」油流出に農家懸念 空自機墜落の入鹿池
嶋田圭一郎 堀内未希 松島研人 山田知英
航空自衛隊のT4練習機が墜落した愛知県犬山市の入鹿池では15日、捜索活動と並行し、機体から流出した燃料の拡散を防ぐ作業も続いた。池の水は農業に利用されており、地元から影響を懸念する声も上がっている。
入鹿池は堤長約724メートル、貯水量約1500万立方メートルの国内最大級の農業用ため池。犬山市によると、今年の農家への供給は6月1日から始まる。利用者は愛知県の犬山市、小牧市、大口町、扶桑町の計2763人(2024年度実績)で、水田面積は計約571ヘクタールに上るという。
犬山市と自衛隊などは14~15日、機体から燃料が流出しているため、池の取水塔周辺にオイルマットやオイルフェンスを設置した。用水施設を管理する入鹿用水土地改良区の担当者は「農業に影響が出ないようなんとか頑張っている」。
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